データベースについて
ITシステムは、プログラムとデータベースや多くのインフラが必要ですが、ユーザー側で必要になるのは、プログラムとデータベースになります。
プログラムを学ぶ前に、ここで基本的なデータベースの知識を解説させいたきます。
マスターデータ・トランザクションデータ・コントロールデータ
まずはデータベースを大きく分けるすると、マスターデータとトランザクションデータに分かれます。またそれらを支援するためのコントロールデータの3種になります。
◆マスターデータとは?
仕事をする上での基本(固定)データで、取引先情報、商品情報などがおもにマスターデータの対象になります。
◆トランザクションデータとは?
日々の仕事をする上で発生する(変動)データで、見積、注文、請求といった情報が対象になります。
◆コントロールデータとは?
システムを運用する上で必要なルールなどをデータにするもので、ログインID、パスワード、締日、為替レート、税率などが考えられます。
会社によってはマスターデータとしてとらえるところもあります。
身近な商売でデータベースを説明いたいます
例)街の美容院だと次のようなデータベースになります。
◆マスターデータ
取引先情報 | 顧客指名 | 顧客住所 | 性別 | 年齢 |
---|---|---|---|---|
商品情報 | 美容メニュー | メニュー単価 |
などがおもな固定情報になります。
◆トランザクションデータ
日々取引情報 | 顧客予約情報 | 顧客売上情報 | 備品購入情報 |
---|
などがおもな日々の取引(変動)情報になります。
◆コントロールデータ
運用情報 | ログインID | 美容院カレンダー | 美容院の締め日 |
---|
などがおもな運用情報になります。
上記データを、プログラムにより組み合わせたり、集計したりしながら、必要な顧客情報、予約情報、売上情報、仕入情報などを画面に表示したり、リストに印刷したりしながら、効率よく業務が運用できるようにします。
ここでは3種類の基本となるデータベースを説明しましたが、他にもワークファイル、結合ファイルなど用途に合わせたデータベースがあります。データベースはこうしなければいけないというルールもないため、これからプログラミングする上でどのデータベースをどのように使えばいいかなど、整理する上でぜひご参考にしててみてください。